アレルギー性鼻炎の手術をするかしないか10年以上悩んでいました。
悩み続けた最大の理由は、手術後に鼻の中に綿を詰めっぱなしにして数日間過ごさないといけないからです。
手術体験談でもほとんどの方が手術より止血の鼻の詰め物が辛かったとの意見が多かったです。
手で鼻を摘まみこの状態で数日過せるのかと想像するだけで息苦しくなるので、なかなか手術に踏み切れませんでした。
アーティスティックスイミングの方ならこの手術は余裕なんだろうなと思いながらずーっと悩み続けていました。
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手術前の状態
幼少の頃からほぼ毎日鼻水が出ていました。出かける時にハンカチやテッシュは必須アイテムでした。
親が撮影した日常の1コマのような自然に撮った写真は、口呼吸のせいで口がぽっかり開いている写真が多いです。
鼻炎薬を飲めば鼻水は止まりますが眠くなるので大事な予定の時以外は飲んでなかったです。薬で鼻水は止まっても鼻呼吸よりも口呼吸のほうがしやすいといった感じでした。
ドラマとかで口をガムテープで塞がれたりするシーンを見ると、私はこの時点で力つきるんだとうなといつも思っていました。
くしゃみをした後は鼻水の量がすごかったです。
風邪をひいた時は水のような鼻水が大量に流れ続けます。こんなに体から水分が出てよく脱水にならないなと思うくらいの量が出ていました。風邪もひきやすかったです。
耳鼻科に行くと粘膜がすごく腫れてると言われることが多かったです。1年中鼻水が出ていたので、かなり重症なアレルギー性鼻炎かと思いこんでいましたが、執刀医の先生曰く手術を受けようとする人の中にはもっと重症の人がいるから、私の鼻は鼻中隔の曲がりも下鼻甲介の腫れも最重症の人に比べたら酷くなかったみたいです。
因みに病名は鼻中隔湾曲症、肥厚性鼻炎、アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎とカルテに書いてありました。
手術をしようと思った理由
頬や口角のたるみが急に凄くなって気になって調べたら口呼吸が原因と分かったからです。
加齢に加え新型コロナでマスクをしていて口をマスクの下で無意識に開けている状況が多くなったのが急にたるみが酷くなった要因でした。
口呼吸しているせいか頬の筋力がないのでほうれい線はあまりなかったのですが、頬のたるみのせいで一気に老けて見えるようになりました。
新型コロナ蔓延中の中、マスクを取って鼻水を拭いたりするのも嫌だったし、顔のたるみも気になったので思いきって長年悩んでいた手術をすることにしました。
入院準備
入院グッズ
常備薬(片頭痛)、絆創膏、歯ブラシ、歯磨き粉、舌みがき、紙コップ(多め)、割り箸、使い捨てスプーン、床頭台に置くケース、ソフトパックティッシュ、清め塩(病院なのでいろいろと…)、洗濯ばさみ、ビニール袋、化粧水、乳液、メイク道具一式、メイク落とし、洗顔料、シャンプー・リンス・トリートメント、ヘアケア剤、ヘアゴム、ボーディソープ、洗面器、ドライヤー(病棟でも借りれます)、ドライシャンプー、清拭タオル、洗濯ネット、洗剤、柔軟材、眉毛抜き、コンタクト、目薬、眼鏡、綿棒、下着セット、靴下、ハンカチ、スリッパ、ハンドタオル、フェイスタオル、バスタオル、レギンス、ワンピース、クリアファイル、メモ紙、筆記用具、粘着コロコロテープ、マスク、のどぬーるマスク、のど飴、キシリトールガム、お金、スマホ、スマホの充電器(長めがおすすめ)、延長テレビイヤフォンケーブル、キッチンペーパー、消毒液、ウエットテッシュ、アルコールペーパー、飲み物、お菓子、ディスポ手袋(ベッド周りの掃除に使用)、ハンガー数個、鏡、貴重品ポーチ、小さめのショッピングバッグ、ブルートゥースイヤフォン、文庫本、加湿できるもの、アイマスク、耳栓、ゲーム機などの暇つぶしできるもの
入院に必要なグッズは売店でほぼ売っていますが割高だったりするのでできれば家から持って行くのがおすすめです。
割り箸や紙コップではなく箸やコップを使う場合は、食器用洗剤とスポンジとキッチンペーパーがあると便利だと思います。
ソフトパックティシュ(ボックスティシュ)は術後に唾液が呑み込めなくてたくさん使用した方もいたみたいなので念のため持って行くをおすすめします。私は幸い唾液を呑み込むことができました。
床頭台がごちゃつくのが嫌だったのでニトリの収納できるケースを持って行きました。
洗濯バサミはベッドの柵にゴミ捨て用のビニール袋をひっかけるのに使用しました。
テレビやコンセントがベッドから離れている場合が多いので、スマホの充電ケーブルやイヤフォンケーブルは長めの線がおすすめです。私は2mのケーブルを持って行って長さがちょうどよかったです。1mだと長さが足りなかったと思います。病室によりますが1.5m以上あると安心かと思います。
術後は許可が出るまでシャワーが禁止だったのでドライシャンプーと清拭タオルを持って行きました。病棟で蒸しタオルを配ってくれるのでそれで充分という場合はいらないと思います。
私が手術した病院が自宅から1時間離れているところだったので、洗濯を入院中に自分でしていたので洗濯グッズを準備しました。
自宅から近くて家族が洗濯物を持ってきたり持って帰ってもらえるのなら洗濯グッズはいらないと思います。
入院中は外来に行って処置することがありました。日中はパジャマではなく、ゆったりした綿ワンピースとレギンスを着ていたのでそのまま外来に行っても恥ずかしくなかったです。
夜寝るときは病院のパジャマを毎日レンタルしました。スリッパも靴よりもリラックスできてよかったです。
術後の説明などの紙をたくさんもらうのでクリアファイルがあると紙をひとまとめひできるのでおすすめです。
粘着コロコロテープはベッド周りに落ちた髪の毛や洋服に付いた埃を掃除できたので便利でした。
術後は鼻から一切呼吸できず100%の口呼吸なので口が乾燥するため、のどぬーるマスクやのど飴で口の乾燥感を軽減しました。
紙加湿器やペットボトル加湿器があると更に乾燥を軽減できると思います。
ハンガーは1~2個くらい床頭台に入っていましたが足りなかったので持って行っておいてよかったです。
小さめのショッピングバッグは売店で買物したものを入れるのに便利でした。ビニール袋もゴミ袋にしたり、お風呂上がりの着替えを入れたり、洗濯物を入れたりといろいろ使えるので便利でした。
病室は真っ暗にはならないので、光があって寝れないタイプの方はアイマスクがあると眠りやすいと思います。
ナースコールや輸液ポンプのアラーム音など真夜中でも音がするので静かな環境じゃないと寝付けない方は耳栓なども用意しておいたほうがいいと思います。
鼻洗浄 ハナクリーンS
術後は癒着を防ぐために最低でも3ヵ月以上は鼻洗浄が重要みたいなので、鼻洗浄する器具を準備しておくように言われると思います。
鼻洗浄する器具がたくさんあってかなり迷いましたが、場所もとらず使い終わった後に1番洗うのが簡単そうなハナクリーンSハンディタイプを購入しました。
鼻洗浄もしっかりできたし、使い終わったあとは泡ハンドソープでノズルと本体を洗って干したりもしやすかったです。
ニトリの歯ブラシスタンドスクエアがハナクリーンSを干すのに買いました。
私は画像の左側のスタイルで乾燥させています。
退院後はサーレSという鼻洗浄用洗浄剤を使って鼻洗浄をしていました。
ハナクリーンSはサーレS1袋1.5gで1回分の洗浄液が作れます。
サーレS以外にサーレMPという商品があってそれは1袋3g入ってサーレSよりお値段がお得でした。
術直後はサーレS、そのあとはサーレMPを半分に分けて洗浄液を作っていました。
現在はときどきしか鼻洗浄しなくなったのでまたサーレSを使用しています。
入院1日目(手術前日)
手術日の前日に入院しました。入院グッズを並べたりして緊張はしていましたが快適に過ごすことができました。
執刀される麻酔科医の先生が挨拶にお見えになりました。
余談ですがアメリカでは年収の高い職業ランキング1位に麻酔科医がなったこともあるくらい年収の高い職業みたいです。
24時からは絶食になりました。水分は摂取しても大丈夫でした。
入院2日目(手術当日)
オペ室に2番目に入る予定だったので水分は9時まで飲んで大丈夫でした。
術後は入浴できないので朝シャワーを浴びました。
オペ室の看護師さんが来られて弾性ストッキングを履いたり点滴をしてから歩いて手術室まで行きました。メガネはかけてても大丈夫だったのでかけて行きました。
ポケットがある術衣だったのでハンカチも持って行けました。
オペ室の看護師の方が顔や腕の位置合わせをした後に、先生達や他のスタッフの方がオペ室に入室してきたのでご挨拶しました。
麻酔科の先生が全身麻酔した後からの記憶は一切なく起きたら手術は終わっていました。寝ている間に尿道バルーン入れられてました。
手術時間はうる覚えですが11時30分くらいに開始して15時45分くらいに終わった気がします。
お疲れ気味の執刀医の先生から手術が終わったことを教えていただき、麻酔科の先生から気分が悪くないか質問されました。「ムカムカして吐きそうです」伝えるとすぐに吐き気止めの注射を入れてくれて吐き気はだいぶ治まりました。
手術後はストレッチャーで病棟まで運ばれました。ストレッチャーの揺れで気分がまた悪くなったので早く病室に付いてとひたすら願っていました。
全身麻酔と手術の侵襲による熱、鼻の詰め物の息苦しさ、鼻の痛み、上の歯の痛みが辛すぎて、「何で手術なんてしてしまったんだろう、別に鼻炎でも生活できてたのに…」と弱気になりました。
因みに上の歯が痛かった理由は全身麻酔の気管挿管のチューブが当たっていた為です。
鼻の詰め物のせいで涙がずっと止まらないのもメンタルが弱気になる要因だった気がします。
血圧の測定を数回した後にふらつきがなければ尿道バルーンを抜いて大丈夫と説明があったので、早く抜きたくて若干のふらつきを感じましたが気合いで立って抜いてもらいました。
熱のせいか汗がすごかったです。
鼻を打ち付けた激痛を10とすると手術直後は5くらいで、痛み止めを飲んだら3くらいの痛みが続きました。
鼻の痛みと上の歯の痛みにつられて持病の片頭痛もでてきたので頭痛薬も飲みました。
鼻から息ができなくてパニックにならないかが1番心配な部分だったのですが大丈夫でした。
夕食は普通に食べて良かったのですが、私の食事を出し忘れたみたいで食事が衛生管理上出せない時間まで気づかれないというアクシデントがありました。
桃のシロップ漬けは食べても大丈夫だと思いますということで桃だけ食べることができました。手術後の疲れた体に桃のシロップ漬けがしみわたしました。
次入院する機会があったらパウチに入ったシロップ漬けしてある桃を何個か持っていく予定にしています。
入院3日目(術後1日目)
鼻の詰め物は入れたままです。
熱と鼻の痛み2~3と頭痛は相変わらず続きました。口呼吸+気管チューブを入れていたせいか声もかすれていました。
お昼くらいまでは辛くて手術したことを後悔していました。
アレルギー性鼻炎の手術体験記を見ると日帰り入院・1泊2日入院・退院後すぐに仕事をしている方もいたので、手術後7日目にある同窓会は行けるんじゃないかと思っていましたが、行ける気がしなかったのでお断りの連絡をしました。
午前中はテレビを見る気力もなくボーっとしていました。
昼寝ると夜寝れなくて辛くなりそうなので眠りたくなかったのですが眠気に勝てずに昼寝をしたりしました。
昼寝後は鼻の痛みが2くらいになり少し前向きな気持ちになりました。
夕飯以降なら簡単に洗い流すだけならシャワー浴の許可がでたので髪の毛や体を洗うことができました。
シャワーするときに鏡を見ると鼻の皮脂汚れがすごくて、こんな鼻で診察を受けていたのかと思うと恥ずかしかったです。
術後は鼻に触るのは怖いですが体拭きなので軽く鼻を拭くのをおすすめします。
シャワー後に間違えて鼻をすすってしまい、詰め物が奥に行った気になって息苦しくなって若干パニックになりました。
鼻に詰め物をしている時に鼻をすすらないようご注意ください。
入院4日目(術後2日目)
朝食後に鼻の詰め物(ガーゼ)を取り外すことになりました。
昔は詰め物(ガーゼ)を出すときに痛みで失神する人もいたそうですが、現在はガーゼの質が向上して痛いけど失神するほどの痛みはないそうです。実際に少し痛いくらいで余裕で大丈夫でした。
鼻洗いをするとドロドロとした血が混じったものが大量に出てきました。
詰め物をとった直後から鼻から凄い量の空気が出し入れでき、清涼感すらあって感動しました。
普通の人(アレルギー性鼻炎じゃない人)はこんなにも鼻から呼吸ができて凄いと思いました。
まだ術後で腫れがあるので、1ヵ月後にはもっと鼻が通るようになりますと説明を受けました。
血や分泌物を吸収させるためにセルフで鼻先に綿を入れ替えないといけなかったのですが、術後の詰め物ほどの閉塞感はなかったので良かったです。
昼は微熱が下がりましたが夜にまた微熱が出ました。鼻の痛みは1くらいでした。
入院5日目(術後3日目)
退院日です。朝の診察次第では退院が延期になる人もいるとのことで心配していましたが無事退院の許可をいただけました。
まだ微熱があってきつかったです。自宅から15㎞離れた病院だったので車で迎えに来てもらいました。
入院グッズを持って公共交通機関を乗り継いで帰るには辛かったと思うので車でのお迎え助かりました。
術前と術後の通院回数
手術前に2回通院しました。
1回目は紹介状を持って受診してそのときにCT撮影をして手術日を決めました。8000円の支払いでした。
2回目は手術の前に術前検査が必要ということで入院の約1ヵ月前に受診しました。12680円の支払いでした。術前検査は採血、レントゲン、心電図、呼吸器検査、鼻腔通気検査をしました。
術後は1週間後、2週間後、1ヵ月後、2ヵ月後、3ヵ月後に受診しました。3ヵ月後の受診の時にCT撮影と鼻腔通気テストをしたので7000円くらい支払いました。
自宅から病院が遠いこともあり3ヵ月までの受診で経過観察は終了しました。
入院費
粘膜下下鼻甲介骨切除術、内視鏡下鼻中隔矯正術Ⅰ型、経鼻腔的翼突管神経切除術(後鼻神経切断術)、内視鏡下副鼻腔炎手術Ⅱ型の手術をしました。
5日間(月曜入院で金曜退院)で17万8976円+440円(病院のパジャマ代)でした。病院のパジャマ代と食事療養費は自費負担でした。
入院前に職場から自己負担限度額認定証の交付をうけて病院に提出しました。
大部屋だったので個室の加算がなかったので、支払った額はひと月の上限額にプラス1万円くらいの支払いでした。区分が残念ながらギリギリ年収770万~1160万円の枠に入ってしまっていたので医療保険に加入していなかったら出費が痛かったと思います。
この上限額の区分の年収の幅が広すぎですよね…区分イの年収だと最大で390万の違いがあります。できればもう少し細かく区分してくれたらいいなと思いました。
術後の経過
私の鼻は細めの鼻で鼻の穴も小さめなのですが、執刀医の先生曰く先生が執刀した中で1番縫ったりできるスペースがなくて、右鼻は縫えたけど左鼻は縫うスペースがなかったので縫えなかったそうです。
縫えなかった左鼻は癒着しやすいから術後の鼻洗いは忘れずにするように言われました。
体のだるさや熱が上がったり下がったりが続いていて退院後7日目でようやく体のだるさがひいて平熱になりました。
癒着が怖いので鼻洗いの回数は退院後血のレバーのような物が出る期間は1日3回、その後うっすら血が出ている時は1日2回、サラサラした透明の液しか出なくなってきてからは1日1~2回を術後3ヵ月くらいまでしていました。
それからは気が向いた時や、鼻の通りがいまいちな時に鼻洗いをしています。
後鼻神経はくしゃみの神経の約3~4割、鼻汁の約8割を閉めているそうです。アレルギー性鼻炎の主な反応を引き起こす場の下鼻甲介も同時に手術によって切除したのでくしゃみはかなり減りましたが、まったく出ないわけではないです。
手術前は鼻水がでている時は完全に詰まっているか、ほぼ呼吸が出来ない状態でしたが、術後は鼻水が出ていても鼻呼吸ができるのに感動しました。鼻炎のない人は鼻水出ても鼻呼吸できるみたいです。
術後3ヵ月の病院でした鼻の通りの検査結果は右鼻は良好な結果でした。左鼻は本人的には充分通っているつもりでしたが、鼻が少し詰まっているという検査結果が出ました。
術後1年後は夜間と早朝にたまに鼻が詰まることがありますが、鼻をかんだり鼻洗いをすれば鼻呼吸ができるようになります。それでも詰まっているときはアラミスト点鼻液27.5㎍をすれば大丈夫です。
右鼻のほうが調子がいいです。左鼻(縫えなかったほう)の方が少しだけ詰まりやすいです。
風邪をひいた時以外は鼻呼吸はできています。風邪をひくとさすがに鼻水が出ますが、鼻炎の手術前の時のような流れるように鼻水が出たりはしないです。
長年の癖なのか筋力がないのか不明ですが寝ている時は口が開いていることが多いです。日中は意識しなくても口は自然に閉じていて鼻呼吸ができています。
手術前は口からため息をついていましたが、手術後は鼻からため息をつくようになりました。
鼻呼吸になってから頬のたるみは少なくなってきて、その代わり少しだけほうれい線が出てきました。
あと頬の筋力バランスが変ったせいか笑くぼが術後の方が窪みが深くなった気がします。
歯の矯正の後戻りがあったのですが、口を閉じているので舌が上顎に付くようになり少しだけ歯並びも良くなりました。
個室か大部屋か
※怖い話が苦手な方はこの項目はとばしてください。
叔父が昔個室に入院中に気配を感じて目を開けたら……というのが2日続いたらしく、叔母から数珠と塩を持ってきてもらったら来なくなったというエピソードを聞いたこともあり、個室は怖くて無理だなと思って大部屋を希望しました。
入院中Amazon購入した清め塩を肌身は出さず入院中ずっと持ち歩いていました。
術後は鼻に詰め物をしているので寝ている時にいびきをかいてしまいます。個室でも怖くないという方は個室のほうがいびきで人様に迷惑をかけずにすみます。
何度か自分のいびきの音で目が覚めましたので、同室の方にご迷惑おかけしていたと思います。
手術前と手術後で声は変るのか
手術前は風邪をひいていない時も年中鼻にかかった声でした。鼻声もコンプレックスだったので手術で治ればいいなと思い主治医の先生に確認したら
「手術後に声が変る人もいれば変らない人もいる」とのことでした。
術後は私の鼻にかかった声は無事手術で治りました。風邪と間違われることが時々あったので鼻声が治って嬉しかったです。
音痴ももしかしたら治るかもと期待しましたが音痴と鼻の通りはまったく関係なかったです。
名医の探し方
手術をしようと決心してから、オペの上手な名医の先生の情報収集をしていきました。
今思えば手術をしようとしてから名医探すのではなく、手術をするかしないか悩んでいる期間中に名医を探すほうがよりたくさんの情報を集めることができた気がします。
名医を知らないか聞いた人
・オペ室勤務の看護師
・看護師の友達
・かかりつけの耳鼻科の先生
・お友達のお兄さんで大学病院の耳鼻科の先生
・保険会社に勤めている親戚
保険会社ではアレルギー性鼻炎の手術に関する保険請求の多い病院が分かります。上手いか下手かは分かりませんが手術件数が多いなら手術に慣れている上手な先生がいる可能性が高いと思います。
数人の先生の情報が集まり悩んだ末、お友達の耳鼻科医のお兄さんがおすすめする先生に執刀をお願いしました。
全身麻酔中に研修医や新人の先生に変ったりしたら嫌だったので執刀医の先生に「先生が手術が上手だと伺ったので近所にたくさん総合病院があったのですが先生のところに伺いました」「最初から最後まで先生に執刀をしていただきたいです」とお願いしました。
名医を知らないか聞きたかった人
・総合病院の麻酔科医の先生
・オペ室勤務の臨床工学技士
耳鼻科について詳しくないので想像ですが、鼻の手術は術野が狭いので耳鼻科医師数人かかりで鼻の手術をすることは少ないと思います。麻酔科医の先生などのほうが耳鼻科医全員と手術室に入る機会があるので上手い下手が分かるのかもしれないなと思いました。
名医を探した理由
執刀医の先生のオペの腕次第で術後の経過がまったく違ってくるので、たくさん情報を収集して名医を探してみるのをおすすします。
その際1つ注意点があって、駅近くなどの利便性のいいところだと患者さんが多いので手術が上手な人気のクリニックと勘違いされているケースがあります。
地元の大きめの駅近くで患者さんが多い人気のクリニックの眼科の先生はそんなに白内障のオペは上手くなかったです。
駅近くの立地が良い場所で開業している先生の評判は少し注意してください。
私が以前勤務していた眼科クリニックは近視の手術はしていましたが、白内障の手術はしていなかったので来院していた患者様は違う病院で白内障の手術をしていました。
白内障の眼内レンズが完璧に美しく入っている患者様にどこで手術したのかお聞きすると、必ず2つの個人病院の名前がでてきました。2つの個人病院は本当に執刀医の先生の手術の技術が素晴らしかったです。
勤務先で白内障の手術を希望している患者様には必ず手術の上手な2つの個人病院のどちらかをご紹介していました。
ひくほど下手な眼内レンズが入っている患者様にどこで手術したか聞くと、必ず同じ個人病院の名前が挙がってきていました。訴訟内容は不明ですが4件くらい訴えられているみたいでした。
それ以外のクリニックは手術は上手くもなく下手でもなく、白内障で白く濁っているよりかは今のほうがいいのかな?人によっては手術前のほうが良かったと不満を感じて居る人もいるかもしれないといった感じの眼内レンズでした。
執刀医の先生の腕によって術後の状態がぜんぜん違うのを眼科勤務の際に目の当たりにしたのと、近所にたくさんある眼科の中で2人しか上手い先生がいなかったのを目の当たりにしたので、絶対に手術が上手な先生に執刀していただきたいと思い名医を探しました。
私の執刀医の先生がお師匠さんと言って慕っている先生がいるのですが、執刀医の先生曰くお師匠先生はただ手術しているのではなく術後の快適さも考えて手術してるところが凄くて、私は足下にも及ばないですとおっしゃっていました。
執刀医の先生自身も他の総合病院にオペで呼ばれたりする先生なのにとても謙虚な方でした。
さいごに
小さい頃から口呼吸をすることによって頬の筋力が衰え、下顎に舌が乗ることによって間延びした顔になってしまうそうです。
成長期を大幅に過ぎた私は残念ながら間延びした骨格は変えようがありませんが、口呼吸をしないことで頬の筋力を鍛えて、これ以上頬がたるまないようにしていきたいです。
日帰りや1泊2日で手術される方もいますが、私は5日入院(月曜入院・金曜退院))土日ゆっくりのスケジュールでちょうど良かったです。
内視鏡下鼻中隔矯正術と内視鏡下下鼻甲介手術は平成28年度に新たに保険適応にされた手術です。
後鼻神経切断は昔されていた翼突菅神経切断と違いドライアイもほとんどなくなってきたみたいです。
10年前から手術するか悩んでいましたが、結果的には内視鏡下での手術が保険適応になって先生の手技も向上した今手術をすることができて良かった気がします。
約1年9ヵ月たった今、鼻呼吸のほうが断然しやすいし自然に呼吸できている感じがします。口で呼吸するほうが呼吸しにくくて違和感があります。
手術後は風邪もひきにくくなったし頬のたるみも改善されたので私は手術をして本当によかったなと思っています。